葬儀社が顧客に行う様々なサービスとは

各葬儀社は今、サービス強化に力を入れています。価格競争が激しくな
る中、葬儀社は自社の今までのサービスを再検討したり、新しいサービ
スを取り入れたりして、他社とは違うカラーを打ち出そうと努力してい
ます。

葬儀の進行では、故人の在りし日のスライドショーで演出をしたり、故
人の好きだった歌などを式の始まる前にホールに流したり、また受付の
そばには故人の趣味を披露するコーナーなどもあります。

たとえば生前、故人が凝っていた押し花や刺繡などを展示したり、故人
の描いた書道や絵を飾ったりと、遺族や会葬者が故人を偲ぶ時間を作り
ます。また無宗教の葬儀では花祭壇を飾り、バイオリンやチェロの生演
奏などの「音楽葬」を行う場合も。家族や友人は、お焼香をする代わり
に花と故人へのメッセージを棺に入れて別れを惜しみます。

また通夜や告別式を行わない「火葬式」(直送)や通夜をしない「ワン
デーセレモニー」なども多くなってきています。事前のサービスでは、
見積書の作成、生前予約、会員制度の案内、イベントや説明会の案内な
どもあります。

事後に利用できるサービスでは、自宅祭壇の設置(遺骨を置いて焼香で
きる小さい祭壇)、仏事や儀礼に関する小冊子の提供などもあります。
さらに位牌、仏壇の斡旋、霊園、墓石の案内、法事のアドバイスや手伝
いなども。また、相続の手続きで困っている遺族に対しては、法律相談
のできるところを紹介したりと、アフターケアまでする葬儀社も多くあ
ります。バックボーンで墓石や霊園を経営している葬儀社は、二次商品
として勧める場合もあります。

ある町の小さな葬儀社では、地域と密着し、町の祭りごとなどにも参加
支援したり、葬儀を施行した遺族たちに声かけをし、積み立てをして観
劇や旅行などに行き親交を深めています。そして葬儀の後でも数年にわ
たって事細かに遺族の相談に乗ったりします。

その町に住む人たちは、大手の葬儀社やJA、互助会の勧誘が来ても、
やはり普段から信頼関係を築いている、その小さな町の葬儀屋さんに頼
めば間違いはない・・・という意識になっています。しかし、それは価
格競争でサービスが激化したからではなく、ずっと以前からそのように
町の住民と接してきたその葬儀社のスタイル。

現在、大手の葬儀社に顧客を取られずに、地道に仕事をして生き残って
いる町の葬儀社は、価格的にもサービス面においても信頼関係ができて
いるということなのです。

また「散骨」などの「自然葬」を行う葬儀社もあります。

しかしこの「散骨」においては、法的には整備されておらず、散骨の増
加に伴ってトラブルも増えてきていることから「散骨禁止条例」を設け
る自治体も出てきました。

また今までは儀礼的であった会葬礼状にも「オリジナル会葬礼状」とい
うものが登場し、専門のライターが遺族から在りし日の故人の思い出や
人柄などを聞き、文章を書き起こしその故人のためだけの会葬礼状を作
るサービスもあります。礼状にも故人らしさを演出することで、遺族の
「想い」や会葬者への「感謝」の気持ちを伝えることができるため、評
判が良いようです。

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