葬儀の仕事に携わるスタッフたち

葬儀社の業務は、一般の会社と同じ仕事もありますが、葬儀社特有の仕
事も多岐にわたってあります。電話の受け付け、経理、清掃業務などは、
一般の会社とさほど変わりはないですが、電話の受け付けなど、365
日24時間の対応となるため、シフトを組んでの泊まり体制となります。

いつ亡くなった方の連絡が入っても、速やかに対応できるように準備万
端整えています。また葬儀社特有の仕事も多くあり、何人ものスタッフ
が分担。小規模な葬儀社では社長が一人で何役もこなし、他の足りない
部分は外注で補うという方法を取っています。

寝台車の手配、遺族との打ち合わせ、見積書の作成、通夜や葬儀の準備、
必要があれば湯灌、納棺、葬儀、出棺、収骨、初七日法要、お清めの食
事の手配などが葬儀社特有の仕事。「死」が関係する仕事ですから、遺
族への配慮を含め、スタッフには柔軟な対応が要求されます。

大事な人を失ったショックで、遺族たちも平静ではいられない場合が多
いからです。24時間営業のため、スタッフは深夜にも出動しなくては
いけないため労働時間は長く、不規則な勤務体系。

葬儀社と同じく24時間体制で対応しているのが霊柩車の会社。戦後か
ら一般では霊柩車を持ってはいけないという法律がありました。小泉内
閣の規制緩和以降は、一般の葬儀社でも霊柩車を持つようになりました
が、専門の会社に頼むことも多いようです。

特に深夜、必要最低限のスタッフでで切り盛りしている葬儀社にとって、
電話ひとつでいつでも最短で病院や警察に遺体を引き取りに行ってくれ
る業者は有難いもの。ましてや深夜に一人で病院などに向かう場合、寝
台車の運転手が待機してくれていると心強かったりもします。

しかも運転手たちは皆プロなので、どんなところでも遺体を大切に搬送
します。たとえば自宅がエレベーターのない団地の4階だとしても、遺
体を抱きかかえたり、背負って確実に送り届けます。中には自宅に搬送
しても遺体を安置する場所がなく、片づけを手伝ったり掃除機をかける
運転手までいます。

どんな場面に遭遇しても顔色ひとつ変えずに責任を持って、遺体を無事
に安置するまで丁寧に対応します。その他にも事故などで損傷してしま
った遺体を遺族に見せる前に修復したり、整えたりするメイクさんとい
う影のスタッフもいます。両方ともほとんど表には出ない仕事ですが、
人がひとり亡くなると、葬儀に携わるスタッフたちが多岐にわたって動
くということです。

また女性を採用する葬儀社も多くなっている傾向にあります。葬祭業は
サービス業で、旅館のサービスに似ているとも言われますが、旅館でも
女将と女性スタッフが接客のメインとなっているところが大半。葬儀で
も最初に会葬者をお迎えするのは、女性の方が適していると考える葬儀
社も多いのです。

弔問客は悲しみを抱いて訪れるのですから、より丁寧に対応しなければ
なりません。物腰のやわらかい女性の方が、子供に対しても高齢者に対
しても、細やかな気遣いができるので、遺族も安心して相談できること
もあるのでしょう。

関連記事

ページ上部へ戻る