セレモニースタッフの仕事内容とは

「セレモニースタッフ」とは、葬儀の式典すべてに関わる人。葬儀社に
よって携わる仕事は違いますが、葬儀のときに全ての状況を把握し、そ
れに応じ各部署に適切な判断と指示を出さなくてはいけません。突然の
アクシデントにも冷静に対応する能力が必要。葬儀では予期せぬ出来事
がしばしば起こります。

たとえば僧侶の到着が遅れたり、会葬者が予想以上に来て返礼品が足り
ない時なども、滞りなく冷静に判断して順調に式進行が行われるように
尽力します。しかもアクシデントを遺族や会葬者に悟られぬように解決
しなくてはなりません。決して前面には出ずに、式を支えて行くのがプ
ロのセレモニースタッフです。

すべてをオールマイティーにできるセレモニースタッフは、必要とあれ
ば食事の準備、お茶出し、おしぼり出し、配膳、掃除まで経験し、きち
んとできる人。ただ単に会葬者の案内や式だけの進行スタッフとして働
いている人とは、まったくレベルが違います。若い経験のない葬儀社の
担当者が、突然のトラブルを解決できずにうろたえてしまい、ベテラン
の料理屋の配膳の人に助けられることもあります。葬儀は経験です。い
くつものパターンの違う葬儀を担当して初めて一人前の葬儀スタッフと
言えます。

葬儀が急激に小規模化してきた今、メインスタッフの他にサブスタッフ
を雇う余裕のない葬儀社も増えてきています。社員として雇うには人件
費がかかるためです。そこで最近では、葬儀専門の派遣会社に人材を頼
む業者が多くなっています。

葬儀専門の派遣会社では、独自の研修などをしてスタッフ教育を行いま
す。基本的なマナーや葬儀の専門知識はもちろん教育されて派遣先に赴
くわけですが、各葬儀社ごとに派遣の人材に求めることは違ってきます。

たとえば祭壇の設営から撤去、雑用までしなくてはいけないところもあ
りますし、スーツ姿で会葬者を案内するために立っているだけで良いと
ころもあります。また、立ち位置からお辞儀の角度まで細かく指示され
るところもあります。派遣と言えども、会葬者や遺族にしてみれば同じ
「葬儀屋」としか見えないからです。

ですから、基本的なマナーや知識などのスキルを持ちつつも、派遣先の
葬儀社のやり方を即時に把握し、スタッフの一員として臨機応変に順応
して動けるプロのセレモニースタッフが望まれるわけです。そのような
派遣会社に所属するセレモニースタッフは、相当にキャリアを積まなけ
れば、その仕事だけで生計を立てて行くのは、まず難しいもの。

最近では祭壇の花を飾る花屋などが祭壇の設営や撤去を手伝い、飾りを
終えたら黒いスーツに着替えて、案内や駐車場の交通整理まですること
もあります。また料理屋が配膳も掃除もするというようになりました。
今までサブスタッフがしていた役割を担うわけです。

葬儀が小規模化すると当然、花屋や料理屋の受注も減ります。サービス
でサブスタッフの役目もしなければ仕事をもらえないという厳しい現状
でもあります。ですから、遺族や会葬者が何か質問しても、葬儀全体を
把握していないので、満足に答えられないスタッフもいるということで
す。その分、メインのセレモニースタッフの技量が問われるという状態
になっています。

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