訪問リハビリに関する教育の充実の必要性

さて、「訪問リハビリ」の目指すところは、患者さんが自宅で生活する
にあたって必要な動作のための機能回復であることは、別のところで書
きました。

これは、素人目には、病院で行われる専門的なリハビリテーションより
簡単そうに見えますが、実態はかなり違うようです。

そもそも、個人の住宅には、リハビリのための設備などあろうはずがあ
りません。このため、訪問リハビリを行うセラピストの方には、まず、
住宅の環境から気を配らねばならないし、自宅を訪れる以上、やはりリ
ハビリだけと言うわけにもいかず、患者さんの介助や、患者さんのみな
らず、家族の方へのケアも求められることが多々あるため、なかなか大
変です。

現在、リハビリテーションを行う国家資格には、

理学療法士:病気や怪我の後遺症からの回復させるためのリハビリテー
ションを担当する。

作業療法士:日常生活に必要な動作、ひいては社会生活に必要な身体能
力の回復を主眼としてリハビリテーションを行います。
患者さんに対する心のケアも担当することになります。

言語聴覚士:言葉の障害に対するリハビリを行いますが、食べ物を飲み
下す(嚥下)の能力も担当します。

以上、3つが代表的なところ。(この他にもいろいろありますが・・・)

しかしながら、これら専門セラピストの養成教育は、医療施設における
リハビリについてがメインであり、訪問リハビリに関する教育は学校任
せで、あまり行われていないのが現実のようです。

「実践に勝る訓練なし」というのは真理かもしれませんが、就職してか
ら、先輩に訪問リハビリについての知識を教わるのはまだ良い方だとか。

何れの資格も医学的な知識が必要であり、2~4年間のハードな教育を
受ける必要がありますから、教育科目をおいそれと付け加えるわけには
いかないのはわかります。しかし、現在、少なくとも理学療法士につい
ては、人手が足りて飽和しつつあると言われていますから、数は確保し
た今、教育の質的な充実を図る時期かも知れません。

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