親の財産は生前にきちんと把握するようにしよう!

子どもが、親の財産を正確に把握していることなど、おそらくまれではないかと思います。

土地とか建物のような目に見える財産ならいざ知らず、預金などの金融資産は、把握が難しいものです。存在を知らなかったという場合は普通にありますし、同居していた人が隠していたなんて場合も・・・。

海外の金融資産も気付きにくいものです。例えば、タイや中国などの新興国に投資した株式がすごい価値になっていたことに後で気付くこともあります。

通常、相続の手続きの際に、預金の出し入れなどはチェックしますが、大きな資金の動きならいざ知らず、それほど大きくないなら気付かないこともあります。その小さな資金で購入した株式などが、大きく値上がりし、気付いたときは、何億円にもなっていたというケースもあります。

ちなみに、新たに見つかった財産は、相続人で分けることになりますが、もう一度すべての財産の分割を改めてやり直す必要はありません。新たに見つかったものだけを分割します。

手続きとしては、申告後に新たな財産が見つかった場合は「修正申告書」を提出し、相続税の申告をやり直します。

ただし、この修正の申告には時効があります。財産の存在に本当に気付いなかった場合は5年、わざと財産を隠していたのがばれた場合は7年です。

なお、申告漏れ(上記の気付いていなかった場合)には「過少申告加算税」が、意図的で悪質な場合には「重加算税」が課せられます。さらに、脱税額が多額な場合には、刑事告発され、有罪が確定すれば、懲役・罰金などの刑事罰が科せられることもありますので注意しましょう。

このような事態を避けるためには、生前に親の財産を把握しておくことが一番の予防策なのです。

生前に全員を集めて、財産目録を上げてもらえれば一番よいのですが、それもなかなか難しいでしょうし、死ぬことを前提とした話をするのも難しいと思われます。

ひとつの対策として、生前から、両親に何を心配しているのか?これからやりたいことは何なのかを聞いていくことをお勧めします。自分の心配事や、これからやりたいことなら、色々お話してもらえるでしょうし、その話の中で、親の財産の中味がある程度分かってくるでしょう。

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