葬儀費用の価格競争は日々激化!消費者不在の競争に懸念も・・・

葬儀にかかる費用は、葬儀施行費用、飲食接待費用、斎場使用量や火葬
費用、寺院へのお布施などがあります。寺院へのお布施は、遺族が直接
支払うことが多く、それ以外の費用は一括して葬儀社に支払います。式
場を借りる場合は、式場の所有者に直接支払う場合もありますが、大概
は葬儀社が立て替えという形で支払います。

この他に葬儀の当日の返礼品の代金も葬儀社に支払うことがあります。
最近では、葬儀社のサービスとして余った返礼品を遺族が引き取らずに、
参列者に渡した分だけ料金を請求するシステムもあります。

これらの葬儀費用の中で大きく変動するのが、葬儀施行費用。葬儀施行
費用というのは、葬儀に必要な祭壇、備品、式場使用料、葬儀社のサー
ビスに対する費用。例えば、祭壇、棺、位牌、収骨容器、ドライアイス、
枕飾り、遺影写真、受付備品、霊柩車などに支払う金額です。

また、通夜や葬儀に関わる人件費も、葬儀施行費用として請求されます。
一番、金額が変わるのは「祭壇」の価格。白木祭壇は使い回しで幾度も
使用するものですが、消費者にとっては高いイメージがあります。祭壇
の価格が高いといっても、そのほとんどが人件費。

一つの葬儀に関わるには何人ものスタッフが必要で、病院へのお迎え、
打ち合わせ、納棺、通夜や葬儀の進行など、多くの人が動きます。葬儀
の進行では、案内、司会、宰領(火葬場に行く時に付き添い、収骨が終
わるまで世話をする人)などがいます。

料理屋でも料理を作る人、運ぶ人、配膳をする人がいます。他にも「○
○○○儀葬儀式場・通夜○○時から・告別式○○時まで」や「○○家」
などの看板を書いて取り付ける人などもいて、細かく言えばキリがない
ほど、一つの葬儀では多くのスタッフが関わっています。

そして人の生死は時を選ばないため、365日24時間体制で待機して
いなければ仕事は成り立ちません。他にも葬儀の現場では見えないとこ
ろでも、事務、営業、雑用などがありますから、人件費がかなりかかる
ことになります。

祭壇の価格を抑えて、人件費として明瞭に請求している葬儀社もありま
すが、ほとんどが祭壇の価格に人件費が含まれているようです。最近の
葬儀社は、できるだけ他社より安く「祭壇の価格」を提示してきます。
しかもその中から人件費を捻出しなくてはいけません。「葬儀屋は儲か
る」という伝説は、過去のものになりつつあるのです。

しかし、何のために価格を下げているのでしょうか。一度、価格競争の
渦の中に巻き込まれてしまうと他社のことばかりが気になり、消費者の
ことは念頭になくなってしまう恐れもあります。消費者のために、しっ
かりとしたサービスを提供することが葬儀社の使命でもあります。

消費者のことをまず第一に考え、正当な価格を設定することが大切。葬
儀社は、サービス業。格安量販店のように安ければ良いというものでは
なく、ご遺族の意向や気持ちを最優先して、価格を設定していくべきで
はないでしょうか。

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