ローン完済の意外な落とし穴とその対策法

老後のことを考えて長期的な支出を見直す必要があると考えた時、気を付けなくてはいけないのは、「住居費」という項目。定期的に支出されていく住居費を心配するあまり失敗をしてしまった、東京都府中市の高月美代子さん(52)=仮名の体験を紹介しましょう。

高月さんは、夫が組んだ60歳で完済する計画のローンでマンションに住んでいました。ローンがあるときは、早めにローンを返済したいと考えるのは当然のことですが、夫が定年を目前にしてガンに倒れ、高月さんの心の中には「一日でも早くローンを終わらせて、住むところの不安をなくしたい。」という気持ちでいっぱいになってしまったといいます。

高月さんはガンの手術でおりた300万円もの保険金を、全てローン返済にあててしまいました。病み上がりの夫との生活を考えて、それがベストだと思い込んでしまったのです。

ところが夫はガンが再発して一年後に亡くなってしまいました。結局は夫の死亡保険金でローンを相殺することになったので、先に払った300万円が全くの無駄な支出となってしまったのです。

「共益費、管理費、修繕積立金に固定資産税と月々の出費は楽ではありません。賃貸アパートに住むのと変わらないくらいです」300万円の保険金を貯蓄にまわしておけばよかったと、後悔は尽きません。

収入のない高齢者にとって、毎月欠かさず支出が必要になる住居費は、頭の痛い支出です。持家であっても、住宅にかかわる固定資産税や修復費は必ずかかります。

住宅費用とは一生をともにする必要経費。老後の豊な人生設計のためには、目先の利益に惑わされず、きちんと住居費用について考える必要があるのです。

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