相続手続きの簡略化のため、戸籍を集めておきましょう

お子さんが相続にあたり苦労するのは、財産の特定ばかりではありません。もう一つ困ることがあるのです。それは財産の名義変え手続きです。

預貯金や不動産の名義は、現在みなさんの名義になっていると思いますが、相続後はみなさんのお子さんの名義に変更することになります。この手続きは財産によって必要な書類が異なるので、大変な手間がかかります。そしてその書類の中でも一番手間がかかり大変なのは、実は戸籍関係の書類なのです。

財産の名義変更手続きをする場合、法定相続人は誰であるかを確定しておく必要があります。それは、名義変更の手続き終了後に、例えば、みなさんの認知した隠し子がいた場合、手続きを最初からやり直さなければならないからです。

そこでお子さんは名義変更の際、お子さん以外の相続人がいなかどうかを明らかにするために、みなさんの誕生から死亡までの歴史がわかる、連続した戸籍謄本の提出を要求されるのです。

みなさんの戸籍は現在、みなさんが婚姻する時に、みなさんのご両親の戸籍から離脱して新しく作られたものです。ですので、少なくともみなさんの誕生から死亡までの歴史を綴った戸籍謄本を集めるとすると、みなさんが婚姻する前のご両親の戸籍から調査する必要があります。

もしみなさんやみなさんのご両親が離婚などをしておられますと、それだけ戸籍が複雑になり、それを調査するお子さんに手間と労力がかかります。

平成6年以降は、戸籍の電子化が進んだのですが、従来の紙の台帳のままの情報を少なからずあります。同様な事が昭和32年にもありましたから、より手続きは煩雑です。

そこでみなさんがお子さんのことを思うなら、ご自身が誕生してから現在までの戸籍謄本一式を揃えておけば、仮にみなさんが亡くなったとしても、お子さんたちは自治体で最新の謄本さえ入手すれば、名義変更の手続きがスムーズにできることになります。

幸いなことに、戸籍謄本には有効期限はありませんので、今すぐ取り寄せておいても問題はありません。

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