葬儀業界が信頼を取り戻すためには

悪い話を多く聞く葬儀業界ですが、現場で働く人の多くは業界の悪い体
質に危機感を持っています。どうすればこの業界の信頼を取り戻すこと
ができるのでしょうか。

最初に考えられることは、勧誘部門と執行部門が協力することです。勧
誘担当者は文字通り勧誘し会員を増やすことが仕事です。実際の葬儀の
際、勧誘担当は関与しません。実際の葬儀は、執行担当者が行います。

執行担当は葬儀を取り仕切るという面もありますが、収益を上げると言
う役割も担っています。葬儀の成否は執行担当者の腕にかかっています。
もちろん遺族の事を考える良心的な執行担当者もいます。しかし中には、
遺族の思いを無視した飾りを押しつけたり、通夜ぶるまいや精進落とし
の料理の無理強いをしたりする、相当悪質な執行担当者がいるのも事実。

遺族にとって一番頼りになり相談しやすいのは、入会時に出会った勧誘
担当者。実際の葬儀の打ち合わせの時に、契約ファイルを片手に知った
顔の勧誘担当者が同席すれば、遺族はさぞかし心強い事でしょう。

もし、当時の担当者がいなかったとしても、きちんと引き継ぎが行われ
ていることがわかれば遺族は安心します。勧誘担当者が遺族の味方とし
て執行担当者を監視すれば、悪質なサービス押しつけの抑止に繋がりま
す。もちろん同じ会社の人間なので、やりにくい面もあるでしょう。

しかし、お互いの役割を明確にし、尊重し合えば不可能な事ではありま
せん。その緊張関係が良いサービスの提供に繋がり、業界の信頼に繋が
るはずです。

次に、真心のこもったサービスを提供する事が大切です。現在の葬儀業
界は本当のサービスという物を完全に忘れています。訪れた会葬者にお
しぼりやお茶を出すサービスをする業者があります。会葬者は「気の利
く葬儀社だな」と思うはずです。中には「うちの場合もこの業者にお願
いしたい」と思う人がいるかもしれません。

葬儀社にとって全ての会葬者が将来のお客さんなのです。しかし、多く
の葬儀社は会葬者へのお茶の振る舞いを「サービス料」として請求して
います。せっかくの評価も「あの業者はお茶代まで請求する」と言った
悪評に変わってしまいます。

ある互助会系業者は飲食物や返礼品の持ち込みは有料だそうです。商品
値段の一割が相場なのだとか。これは、なぜうちの商品を使わないのか
という意思表示でしょう。葬儀業者がこのような所から儲けを出してど
うするのでしょうか。このような体質を改善しない限り葬儀業界の信頼
を取り戻すことはできないでしょう。

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