葬儀業界はバックマージンを得るのはあたりまえの世界

葬儀会社は、葬家が支払う代金が高くなればなるほど多額の利益が出ま
す。しかし、営業担当者もまた、それにつれて実入りが大きくなる仕組。

まず、葬儀会社には、売上のノルマを超えるごとに臨時のボーナスが支
給されたり、売上の何パーセントかを歩合制で給料に上乗せされたりと
いった仕組みがあり、腕の立つ営業マンであればあるほど高給をとるこ
とができます。

それに加え、営業マンには、いたるところに個人的なマージンを受け取
る機会が転がっているのです。人によっては、マージンだけで給料の3
倍にもなるような甘い汁を吸っていたりします。しかも、優秀な営業マ
ンほどマージンを受け取ることも上手なわけですから、上司はたいてい
の場合見て見ぬふりをします。

ではどんなバックマージンがあるのでしょうか。

まず、ぶっそうですが「遺体の横流し」というのがあります。病院から
遺体搬送の連絡を受けた場合、自社に内緒で他の会社にまわし、利益の
10パーセントから20パーセントのマージンを稼ぐのです。仕出し屋
からマージンを取るのは、日常茶飯事。返礼品のハンカチや砂糖なども、
会社に報告する数をごまかし、浮いた金を懐に入れることに罪の意識な
どありません。

もうひとつ、忘れてはならないバックマージンがあります。葬式をとり
おこなう僧侶の紹介料です。歴史の浅い寺などは、檀家さんも少ないの
で、個人的に葬儀を紹介してくれと頼まれることが多いのです。もちろ
ん葬儀会社はふつう、契約しているお坊さんがいるわけですが、そこを
うまく会社を通さないように立ちまわり、紹介した僧侶から、お布施の
2割ほどのマージンをいただくのです。

葬儀が終わった後にも、バックマージンの縁は続きます。香典返し、仏
壇屋さん、お墓を作る石材店など、その気になれば、葬儀会社の営業マ
ンが稼ぐ手立てはいくらでもあるのです。

いずれにしても、何も知らない遺族にとっては、許しがたい仕業なので
すが、不思議なことに、葬家の側から苦情が出たとはめったに聞きませ
ん。大切な人を亡くした悲しみの中で、できるかぎりのことをしてあげ
たいと願っている遺族は、営業マンの口八丁手八丁に言いくるめられ、
「ご親切に、こんなにサービスしていただいて」と、むしろありがたが
るくらいなのです。

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