ラストライフプランを立てる生前案内人

人には皆、寿命があります。健康で長生きした人でも最後の時を迎える
日がやってきます。自分が亡くなる時に家族に迷惑をかけないように葬
儀の準備までしておきたいと思う人が年々増えています。経済産業省で
は、安心と信頼のある「ライフエンディング・ステージ」のサポートに
携わる担い手、つまり生前案内人の創出を提言しています。

「ラストライフプラン」と言っても、すべて同じプランの人などいませ
ん。一人ひとりの人生は違うのですから、それぞれの人生観、宗教観、
資産の状況、家族の状況、相続問題、故人の遺志などは、本当に様々。
当人の立場になって長期的にサポートできる存在および人材を創出しな
ければいけません。

家族の形態は多様化しています。昔ながらの大家族は少なくなる一方。
年に数回しか会わない子どもたちとは、葬儀のことや自分が亡くなった
後のことを相談したくても、なかなかできません。また相談できたとし
ても、息子や娘たちは親が死ぬ時のことなど話したくないし、考えたく
もないのが心情というものでしょう。そういう意味では、この高齢化社
会には家族とは一歩離れたところでの生前案内人が必要となってくるの
かも知れません。

通夜や葬儀、役所への手続き、相続、保険の手続きなど遺族がやるべき
ことは多いもの。人がひとり亡くなるということは大変なことなのです。
近頃では「終活」という言葉が流行るようになりました。人生の終盤に
さしかかり、最後の活動ということでしょうか。いわゆる生前準備です。

晩年になり「最期のとき」までの時間をどのように過ごすかは、大きな
課題です。生前準備は、残された家族が自分の亡き後に戸惑わないよう
にという心遣いも確かですが、それよりもむしろ自分の最期は自分で決
めたいという思いがあるようです。

自分の最後のステージをどのような形で迎えたいのか、やはり長い人生
を生きぬいてきた自分が選びたいのは当然。年齢を重ねて行くと、遺言
書を作成すること、末期医療に対する意思を表明すること、介護の問題、
葬儀や墓はどうするか・・・決めておきたい事柄がたくさんあります。

それらは判断能力が高いうちに考えておく方が良いでしょう。自分自身
が安心して老後を過ごすためにも、残された家族のためにも準備してお
くに越したことはありません。

最近では「エンディングノート」なるものも話題を呼んでいます。市販
でも何種類も売られていますから、興味があったら見てみるのも良いで
しょう。遺言書には書けることが限られていますが、「エンディングノ
ート」には、様々なことを書き込めるようになっています。しかし法的
な効力はないため、相続に関する内容などは、弁護士や司法書士に頼ん
で遺言書を作成することをお勧めします。

しかし専門家には頼みづらいという人も多くいます。そういう時に死亡
から葬儀までの手続きや葬儀後の手続きなどの相談に乗ってくれ、自分
の死後も望んでいたように取りはからってくれる人が必要とされていま
す。この「ラストライフプラン」の担い手が本格的に現れるのも時間の
問題でしょう。

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