お金はあっても希望する介護が受けられるとは限らない

超高齢化社会を迎え、親の介護が必要になっても自宅から近くで便が良い介護施設へはなかなか入れないという事実は、もはや常識となっています。

入所希望を出しても1年、2年待ちは当たり前。初期費用がいらず、月々の利用が7~14万円というリーズナブルさの特別養護老人ホームは人気が高いうえに、認知症や寝たきりなど、病状が重く緊急性が高い人を優先して入所順位が変動します。

必要な時にすぐに希望の施設に入れるとは限らないということを、肝に命じておいてください。

困ったら、思い切って地元以外の地域で受け入れ施設を探してみるのも一つの方法です。住民票がある地域でないと特別養護老人ホームなどの福祉施設に入れないと思い込んでいる人は多いのですが、実際には全国どこに居住する高齢者でも受け入れをしてくれる特養老はあるのです。

東京都多摩市の三浦順さん(55)=仮名も、近くの介護施設への入所待ちに疲れて、県外の施設の入所を検討して良い結果が生まれた世帯の一人。

三浦さんは近くの介護施設への入所に見切りをつけて、群馬県にある施設への入所を決めたことで、介護をする自分自身に余裕ができ、より親の介護に身が入るようになったといいます。

高齢化を迎えた社会では、介護されるのも高齢者、介護するのも体力のない高齢者となり、介護疲れからくる生活の疲労は、社会問題に発展しているのです。

特別養護老人ホームなどの福祉施設で介護をうけることは、介護を受ける高齢者にとって行き届いたサービスを受けられるといったメリットだけでなく、介護をする側にも心身ともにリフレッシュする時間を与え、疲労を和らげるといったメリットが期待できます。

介護をする人間にとって、自宅に閉じこもり、相談相手を見つけられずに一人で思い悩むことは良いことではありません。希望する施設へ入所できないとストレスをため込むよりも、訪問介護やショートステイ、遠方の福祉施設を利用することによって活路を見いだせることもあることを忘れないでください。

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