小規模多機能型は「通う」「泊まる」「訪問する」がセット

「小規模多機能型居宅介護」は、介護保険法の初の改正後(2005年)
に開始された比較的新しい制度。そのため設置者数はまだそれほど多く
はありませんし、利用者数も同様。しかし、今後は利用者数のニーズが
高まると思われるサービスです。

これまでは在宅生活が難しくなると、施設入所という選択しかありませ
んでした。在宅か施設かという二者択一だったのです。しかし、介護施
設は(現状でもそうですが)利用者側が選べるという性質のものではな
く、自宅から遠く離れた縁もゆかりもないところへという例が多くあり
ました。そうなると、もちろん近所の知人との関係や家族との関係も途
切れてしまい、要介護高齢者本人の「生きる」という意欲を奪うことに
なりかねない状況を作っていました。

そこで、できるだけ慣れ親しんだ地域で本人らしい生活を続けられるよ
うにと考えられた制度が「小規模多機能型居宅介護」です。

小規模多機能型居宅介護では、訪問介護(ホームヘルパー)、通所介護
(デイサービス)、そして短期入所介護(ショートステイ)を一つの事
業所でまかなうのが特徴。そのときどきのニーズに合わせ、この3つを
柔軟に組み合わせて利用し、自宅で生活できるよう支えます。

一つの事業所がまかなうということは、介護スタッフが少数で固定され、
自宅の生活とデイサービスでの過ごし方、また泊まったときの要介護者
の状態の把握が容易になります。また認知症の人は自分に関わる人が頻
繁に変わると混乱してしまうことがあります。その点、小規模多機能型
居宅介護を利用すれば、要介護者にとっても関わる介護スタッフにとっ
ても利点があると思われます。また家族も複数の事業所とやりとりしな
くてもすみます。

気をつける点は次の3つ。

料金は一ヶ月ごとの定額制になっており、利用回数が少なくても料金は
一定。泊まったときの室料や食事の費用は別途必要です。

また、このサービスを利用している間は他の訪問介護や通所介護の事業
所は使えません。

地域密着型サービスの一つですので、利用には地域の制限があります。
また、ケアマネージャーも小規模多機能型施設に所属する、ケアマネが
担当することになります。

関連記事

ページ上部へ戻る