良い施設かどうかを見極めるポイント

昔であれば施設の種類は限られていましたが、現在は多様化しています。
要介護老人にあった施設を選ぶ目が必要になっています。介護サービス
はまだまだ未確立な分野の「サービス」です。きちんとしたマニュアル
があるところが良いに越したことはありませんが、介護はマクドナルド
のようにマニュアル通りに仕事をしていれば問題が起きないという種類
のサービスではありません。

マニュアルがあることを基本として、かつそのマニュアルから外れる場
面でも対応できるようスタッフを教育しているかどうか。これが良い有
料老人ホームかどうかを見極めるポイント。建物や設備の豪華さは一番
目につきやすく、評価しやすい部分ですが、どんな研修を行っているか、
どうスタッフ教育にお金をかけているかという、一番目に見えにくい部
分を見ることが必要です。それはとりもなおさず組織のトップの人間力
を見極めるということになります。

といっても、そのような目に見えない部分を見ることはなかなか難しい
と思われます。そこで施設のレベルを見極める一つの基準を提示したい
と思います。

施設を選択する一番簡単な方法は食堂を見ること。

高さの違うテーブルが設置されているか、もし設置されていなくても、
そこにいる老人が窮屈な姿勢で食事をとっていないか、また介護スタッ
フが立ったまま食事介助をしていないか、そこを見てください。介助者
が立ったまま食事を口に運ぶと、食べさせられる方は顎が上向きになり
ます。そうすると食べ物が気管に入りやすくなり、誤嚥しやすくなりま
す。老人は飲み込む力が弱くなっており、老人の死因のうち肺炎(誤嚥
すると肺炎になりやすい)が一番多いことを考えれば、そのような介助
を放置している介護現場のレベルが分かります。

介護保険施設では、人員配置や設備などに大幅な差があるわけではあり
ません。それでも天と地ほどケアの質に差が出ているのが現状です。そ
れは実際にケアサービスを受けたことがない「非」要介護者にはなかな
か分からないことですが、人生の最晩年の良否が施設で決まるといって
も過言ではありません。

自ら進んで特別養護老人ホームに入ろうという老人はほぼ皆無なのです
から、施設を選択できる人がきちんと選んであげてほしいと思います。

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