ホームヘルパーに心付けを渡すといけないって本当?

現在はずいぶん減ったと思いますが、少し昔(ほんの10年前ほど昔)
は利用者である要介護高齢者が、ヘルパーなどに心づけという形で現金
を渡そうとする場面がよくありました。とくに若いヘルパーに対しては
自分の孫にお小遣いをあげるような感覚だったのでしょうか。

また、訪問介護の利用料金をヘルパーがくるたび、そのつど支払わない
といけないと考える人も多かったようです。確かに利用料金を現金で受
け取る事業所もあるかと思いますが、介護保険はその月が終わらなけれ
ば正確な利用料金が出ないようになっていますので(点数に単価をかけ
て出した料金をケアマネが決定する)、一回ごとに利用料金を支払うよ
うなことはありません。

もちろんホームヘルパーに正規の料金以外の金銭を渡す必要はありませ
ん。当然ですが、ヘルパーには事業所から給料が支払われているから。
介護保険の訪問介護サービスはボランティアではありません。

ヘルパーの給料は就業している地域の物価や事業所の規模、正社員かパ
ートかなどによってまちまちですが、概して高くはありません。介護報
酬が非常に低く設定されているので、高い給料設定にどうしてもできな
いためです。訪問介護は人が人に対して行う仕事です。機械化もできま
せんし、時間が決められていますから、労働集約型ということで人件費
を削ることができないのです。また、要介護者宅までの交通費について
も、全額支払われる事業所と一部しか支払われないところもあります。

介護業界全体が慢性的な人手不足ですが、介護に携わる従業者(ヘルパ
ーはもとよりケアマネ、相談員など)の給料や福利厚生は向上していま
せん。これは介護保険事業が社会保険と税金から成り立つ特殊な「準」
市場(通常の市場原理が成り立たない)であるからです。

厳しい事情をもった介護職ですが、金銭を受け取るのはコンプライアン
ス違反になります。利用者側からも金銭などは渡さないようにしてくだ
さい。

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