親が認知症になったら~同居長男はここに注意~

以前は、「家を継ぐこと」と「親の面倒をみること」は同じ意味を持っていました。長男が最後まで親の面倒をみるのだから、家を継ぐのは当然だと弟や妹たちも理解していました。

しかし最近は認知症が多くなり、その事情も変わってきています。

認知症になってしまった場合には、どんなに優しい子供や嫁であっても親の面倒をみるのは困難です。徘徊してしまうこともありますし、トイレと部屋の区別がつかなくなってしまうこともあります。症状が進めば罵声を浴びせられたり、子供であっても誰だかわからなくなってしまいます。面倒をみる子供や嫁には、想像を絶する精神的、肉体的な負担がともないます。

そうなってしまえば、介護施設に入居させざるを得ません。悩んだ挙句に、仕方なく施設に入れるわけですが、それを見た弟や妹たちは「親の面倒をみると言うから家を譲ったのに、約束が違うじゃないか」「財産を手に入れたら、親を捨ててしまうのか」ということになってしまいます。

一度でも認知症になってしまった親と同居した経験があれば、その負担を理解し、施設に入れざるを得ないことに納得してくれるかもしれませんが、そんな経験の無い弟や妹は認めてくれません。「追いやった」、「入れちゃった」などと、同居長男が非難されることになってしまいます。

兄弟から非難されるのは嫌だから、「親を施設に入居させると同時に、自分たちも家を出る」などという、悲惨な事例もあります。

こんな辛い状況に陥らないためには、どうすれば良いのでしょう。

それには、親の介護が必要になったときに、兄弟みんなで相談することが必要です。親がいま、どんな状態なのかを弟や妹たちにも理解してもらいましょう。施設に入居させる必要があるなら、兄弟みんなで見学に行くことも大切。みんなで情報を共有し、後から不平、不満が出ないようにしましょう。

費用についても、みんなで話し合うべきです。急に介護が必要になってしまうと、親の財産から支払うのか、同居長男が負担するのかで後々のトラブルになることがあります。

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