エンディングノートに書く内容はよく考えて

ある程度の年齢になったら「エンディングノート」を作っておきましょうということが流行しています。エンディングノートは自分の死、あるいは認知症になってしまったときに、死後のことをどうしてほしいかを記したり、自分の人生を振り返って自分という人間を家族に知ってもらうためにつけるのがいいとされています。

しかし、そのエンディングノートもよく考えてつけないとトラブルの元になることも・・・。

例えば、埼玉県の狭山さん(62歳・仮名)は、入院していた病院から自宅へ帰った後に預金通帳の記帳をしたときに、入院中に十数万円が引き落とされていたことを発見しました。

他に異常はないか、何か盗まれていないか探して見たところ、机の上に置いておいたエンディングノートが何者かに見られたらしいことに気づきます。エンディングノートには、自分の死後に家族が預金を整理できるようにと暗証番号が書いてあったのです。

貴金属や引き出しに入れておいた現金は無事だったことから空き巣とは考えられず、可能性としては入院中に着替えをとってきてもらうように頼んだ自分の子供か兄弟。しかし、確たる証拠もなしに確認することもできず、家族への不信感ばかりがつのるようになってしまいました。

暗証番号のような重要情報は、気軽にどこかに書くべきではありません。仮に家族が出来心でやったにしろ、暗証番号が書かれてなければそんな気持ちも起こらなかったはずです。

もう一つは葬式に関するトラブル。

神奈川県の三浦さん(56歳・仮名)は、父親の死後、宗派にこだわらずお坊さんを呼んで質素な葬式をしてくれればいいというエンディングノートに記されていたとおりの対応をしました。菩提寺は遠方にあったので、近隣のお寺からお坊さんを呼んで葬儀をあげたのです。

ところが、お骨を菩提寺にある先祖代々のお墓に納めようという段になって、葬式に呼ばれなかった菩提寺の住職が激怒。納骨を拒否されてしまいます。

墓地を持つお寺は現在はお墓の分譲と葬儀をあげるだけの営利団体になっているところが少なくありません。この住職は本来自分に入るべきだったお金が入らなかったのが気に入らなかったのです。

このように自分の葬式は簡素に、宗派にこだわりなくという人は増えていますが、自分が入るべきお墓のことまで考えて希望を書いておくべきでしょう。

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