食事が喉につまる、水分補給時にむせる「嚥下障害と人生の楽しみ」

高齢になってくると食事が喉につかえたり、水分でむせたりすることが
あります。飲み込むことを嚥下と言いますが、これが困難になることを
嚥下が悪くなった状態、嚥下障害と言います。

原因は様々ですが、脳からの情報伝達の障害が起こる脳梗塞、脳出血、
または咽頭部分の機能の低下、感染症などを起因とするものが多くみら
れるようです。

さらに介護サービスを受けている高齢者の場合、介護者が本人のペース
に合わせられずに食事や水分を口に入れることで、喉につまったり、む
せたりすることがあります。

機能低下による嚥下障害は訓練で状態が良くなることがあります。これ
には高齢者本人の食事に対する意欲の維持が大切です。介護サービスの
一つとして、嚥下状態を良くする嚥下体操という口の運動を提供してい
るところが多くありますので、利用するのもいいでしょう。

何らかの原因で安静状態を強いられることで、様々な機能低下を起こし
ていくことを廃用症候群と言いますが、嚥下の状態が悪くなることも、
一度機能の低下があったことから発生してしまうことがあります。

お箸を使って普通の食事をされていた方が、何かの原因でそれができな
くなり、意欲を落とされてしまった結果として嚥下障害を起こすことも
あるのです。これは本人の自尊心の問題でもあり、生活の楽しさの一部
が失われたことによって起こると言ってもいいでしょう。

高齢者であると言っても、自分の身の回りのことは自分でこなしたいと
いうのが普通であり、それができることは生活の楽しさでもあります。
介助が必要となることで自尊心が低下してしまい、機能低下に陥ること
も考えらるのです。

ご本人ができるだけ自発的に食事に対して取り組める環境があることが
大切だと言えるでしょう。基本的に人間は食事に対する欲求を失うこと
はありません。これを大切に維持する必要があるのです。

また、嚥下に失敗してしまった場合はとても危険です。これを誤嚥と言
いますが、肺炎を起こしてしまうことがあり、誤嚥性肺炎と言う命に関
わる重大な問題となります。嚥下障害がある場合、医療機関を受診して
おくことも大切です。

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