一代とばしの贈与で節税効果を高める方法

家庭内の贈与は通常の場合、親から子どもへの贈与を数十年単位で繰り返す形で財産を引き継いでいきます。しかしこれでは世代を超えるたびに課税の対象となってしまいます。そこで子どもではなく、孫が贈与を受けることで税金の対象となる贈与を1回少なくする、いわば「一代とばし」の贈与によって節税効果を高めることができます。

ある名家では、親から孫への贈与を代々続けることを家訓としています。曾祖父が父親に、祖父が子どもに、父が孫にと、一代とばしでそれぞれの財産を贈与していくのです。孫がある程度の年齢まで成長し贈与する時期といえば、父親は40代から50代、働き盛りでもありますが、何かと入り用な年代。

父親から見れば、一代とばしの贈与を受けることで子どもの養育や教育のためのお金の心配が減ることになります。それだけでなく、自分も祖父から贈与を受けているため、父親が子どもへ財産を残すことも抵抗感なく受け入れられます。何代にもわたって継続していくことで、節税効果も高まり、家庭内を円満に贈与を行うことができます。

孫へ贈与する際の注意点としては、孫の自立を妨げないような工夫をするということ。孫にしてみれば、比較的若いうちに祖父から多額の贈与を受けるのですから、働かなくてもよいという心理になるのも当然かもしれません。

結果的に怠惰な生活になってしまったり、ギャンブルにお金をつぎ込む生活などになってしまっては孫のためにもなりませんから、贈与の際には家族からの自立を促すようなコミュニケーションが重要になります。

とくに男子の場合は、親の拘束がないと生活が乱れやすいもの。結婚して母親からの引き継ぎを受け、妻がしっかりと家庭の手綱を取れば、夫の生活が乱れるようなことはありません。少し余談にはなりますが、様々な家庭の相続の問題から推測するに、子どもを自立させるための最大のポイントは、子どもを結婚させることなのかもしれません。

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