認知症は治る?治らない?

認知症は痴呆症と言われていましたが、2004年頃から名称変更がさ
れ、現在は「認知症」という言葉が広く浸透しています。

認知症の医学的な分類は次のようになっています。

1.アルツハイマー型認知症
あきらかな脳の萎縮がみられ、神経伝達物質のアセチルコリンが減少し
ます。

2.脳血管性認知症
脳血管性の障害により、脳が部分的にダメージを受けることにより認知
機能の低下を起こします。

3.レビー小体型認知症
大脳新皮質にレビー小体(変異型蛋白を含む沈殿物)が広範囲に出ます。
特徴的なのは見えないものが見える「幻視」といわれる症状があること
です。

4.ピック病
非アルツハイマー型認知症と言われます。脳が委縮するのですが、その
部位がとくに前頭葉や側頭様にあらわれるものが、ピック病と診断され
ます。同じ行動を取りたくなる「常同行動」というものが特徴的です。

認知症でよく聞くのがアルツハイマー病ですが、厳密にはアルツハイマ
ー病というのは、60歳前後までの若い人に発症する脳の病気を指しま
す。高齢者の場合はアルツハイマー病と脳の状態が似ているので、アル
ツハイマー型認知症と言われています。

若い人の場合は症状が早く進むのに比べ、高齢者の場合はゆっくりと進
行します。高齢になれば物忘れや判断力の低下は自然におきるので、ど
こまでが病気でどこまでが生理的(自然)な物忘れなのかを判断するこ
とは、実は専門の医師でも困難な場合があります。

認知機能の低下の原因となる疾患を治療すれば、認知症が治るケースも
あります。

脳出血で倒れ、手術をして一命を取り留めた方がいましたが、その後水
頭症という病気になりました。水頭症とは徐々に脳髄液が頭蓋内に溜ま
り、脳を圧迫して物忘れなどの認知機能を低下させる病気です。

髄液は少しずつ溜まっていったようで、2年後には長年連れ添った妻の
こともわからなくなっていました。そこで水頭症治療のための手術をし
たのですが、その後は正常な認知レベルに戻りました。認知症になって
いたときの記憶はほとんどなかったということです。

基礎疾患を治療すれば治る認知症もあります。認知症のような症状が出
たらまずかかりつけ医か、認知症専門の病院を受診しましょう。

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