怒りっぽくなる、暴力をふるう「認知症の周辺症状の理解と対処」

高齢者が怒りっぽくなったり、暴力をふるうなどでお困りの介護者は多
いかと思います。原因として考えられるのは認知症、うつ病、統合失調
症などです。

中でもよく見られるのは、認知症の周辺症状としての行動の障害です。
周辺症状とは、認知症による物忘れ、見当識障害(日時、場所、人がわ
からなくなる)などの中核症状から広がっていく症状のことです。

心の症状と行動の障害があり、怒りっぽくなったり暴力をふるうのは行
動の障害といえます。これには他に徘徊、不眠、異食、大声などもあり
ます。

それまでの性格とは違って見えますし、ささいなことで急に怒り出すこ
とがありますから、ご家族にはとても疲れる、負担になる症状。このよ
うな行動の背景には脳の病気である認知症の存在があることを認識する
必要があると言えます。

周囲に対する怒りを感じていることの他に、ものが理解できなくなって
しまった事による自分への怒りが周囲に向けられることもあります。根
底にある気持ちとして不安感があることも理解しましょう。

楽しんでできることを探すことが対処として考えられます。それまで楽
しんでいたことでも、できなくなったことをしてもらうのは避けたほう
が良いでしょう。強い拒否反応がおこることがあります。

また、医療機関の受診は不可欠といえます。暴力行為がある場合、受診
をせずにいる間に同居が困難な状態まで認知症が進行してしまうことも
あります。

受診を経て要介護認定が受けられた場合には、様々な介護保険サービス
を利用することができるようになり、ご家族の負担もいくらかは減りま
すし、ご本人も新しい楽しみを見つけるきっかけともなります。

要介護認定が受けられない場合でも、地域で行われている自立高齢者の
ためのサービスもありますので、そのようなものを利用することもいい
でしょう。

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