有料老人ホームに入居できる人は幸せな人という現実

介護サービスが伴う老人の住居には、有料老人ホーム以外にも色々なものがあ
ります。

ケアハウスは、低額な料金で、老人を入所させ、食事の提供、その他日常生活
上必要な便宜を供与することを目的とする施設。つまり高齢者を対象にした食
事・入浴付きの老人マンションです。日常生活ができるけれども自立した生活
が心配な高齢者用です。

しかし、介護度が進むと入所し続けることが難しくなる欠点があります。

高齢者専用賃貸住宅、いわゆる「高専賃」と呼ばれる住宅もあります。入居一
時金の額はゼロのものもあり、食事、入浴、掃除等のサービス提供は様々で、
有料老人ホームのような法律上の規制もない登録制の住宅。

グループホームと呼ばれる介護施設もあります。重度の要介護者から介護支援
者まで混在して少人数のグループ単位で、介護する人も同居して家族的な介護
を行うことに特徴があります。施設が小規模で設置が容易であるため各地に急
激に設置されました。しかし、施設が貧弱であったり、要員不足や経営状態が
悪いものもあります。

特別養護老人ホームは、日常生活が困難な高齢者を介護する施設。実質要介護
度3以上の重度の要介護者が対象であり、入所待機者が1施設で何十人から何
百人と多数待機している施設もあります。在宅介護サービス事業者による介護
が困難である要介護者が多数入所待機しながら家族介護に委ねられています。

有料老人ホームは、要介護者に限定されず、健常者も入所できます。介護度が
進んでも一生住み続けられ、介護サービスも受けられる終身利用権を得るもの。
行政の指揮監督下に運営する法律上の保護があり、有料老人ホームは、年平均
37パーセントもの急激な拡大をしています。

ただ、高額な入居一時金を支払う必要がある上、終身利用権を得たものの何か
の事情で途中退所する場合に入居一時金の返還が減額されます。さらに、万が
一に有料老人ホームが破産した場合には、終身利用権が消滅し、居住権を確保
できないおそれもあります。

有料老人ホームは、急激な乱立に加え、環境などの立地条件の悪いもの、入居
一時金が特に高額なもの、新築でない空部屋では定員割れするところもあって
競争が激化してきました。社宅などの古いビルを大規模な改修工事をするリノ
ベーションを行ったり、安価な鉄骨ビルで建築費を抑えて有料老人ホームとす
るなどの工夫により、入居一時金を低く抑えるところも出てきました。

以前に比べ、高額な入居一時金は低くなってきましたが、逆に毎月の支払額が
20~30万円と高額になっている傾向にあります。

超高齢化社会が急激に進み、有料老人ホームの需要はまだまだこれから拡大の
一途と予想されています。介護保険の財政負担が年々増加して、平成26年度
からやむをえずに消費税が上がります。

多くの家庭は核家族化しているので、子どもは独立すると、老親だけの生活に
なります。子どもたちは孫の子育てに追われ、老親とは10年以上一緒に生活
をしていない状況になります。このような状況では、子どもたちに老後の介護
を全く頼れません。

しかも、仕事を辞めてまで介護に専念しなければならない家族介護の悲惨さを
見るにつけ、有料老人ホームに入居する人が今後も増え続けるのは間違いない
事実。持ち家を売却して入居一時金とし、年金収入で毎月の支払いを賄うこと
が出来れば迷うことはありません。

元気なうちに有料老人ホームに入り、終身利用権を確保して、介護が必要にな
る老後に備えることは幸せな一生を保障されることでもあります。何等かの介
護施設に入る人のうち、有料老人ホームに入所できるのは、1割程度。今後は、
快適な介護生活を送れることが人生に成功した人のステータスになるかもしれ
ません。

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