有料老人ホームに入る人生計画を立てる方法

日常生活に介助が必要となる前の健康な時に、老人ホームに入所するには、
有料の老人ホームしか選択できません。特別養護老人ホームには、入所待ち
の人がたくさんいるため、要介護度が3以上でないと入所できない状況にな
ってきています。

その上、生活保護を受けている老人や一人暮らしの老人、高齢者が高齢者を
介護している老老介護をしている方々が最優先されるために、日常生活が出
来なくなっても入所できなくて待機している人が多くいます。特別養護老人
ホームが圧倒的に少ない現状は、もはや政治の責任としか言いようがありま
せん。

超高齢化社会はどんどん待ったなしに進んでおり、特別養護老人ホームに入
所待機する人は増え続けています。

老親の介護を理由に仕事を辞める、いわゆる介護離職する人が年間10万人
もいます。働きながら介護している人は201万人もいます。介護する年代
は40、50代で働き盛りの年代でもあり。仕事の中心的な存在である人が、
介護を理由に、転勤できなかったり、介護離職まで追い込まれるなら、これ
は社会的な損失といえるでしょう。

親の痴呆が進んで寝たきりになっても老人ホームに入れず、家庭で介護する
ことになって、仕事を辞めて収入源が断たれ、最悪の経済状況になる人が増
えています。

法律上では、介護のための仕事との両立支援制度があります。事業主は、介
護をする従業員に対して、休業、休暇制度を設け、残業時間の制限、深夜業
務をさせてはならないことが法律で定められています。又、転勤させる従業
員の介護の状況に配慮しなければならないとか、介護休業などの申出や取得
を理由として、解雇など不利益な取扱いをしてはならないと法律で定められ
ています。

しかし、歯止めはかからず、介護離職する人が増え続けているのが現状。

老親にとっては、子どもに仕事を辞めさせてまで、自分の介護をして欲しく
はありません。子どもの生活に自分でも何か役立つことはないかと思うこと
はあっても、周りの家族に迷惑に足手まといになることは望むことではあり
ません。

介護には、小規模多機能型居宅介護という介護サービスもあります。自宅で
の暮らしを続けられるよう、一人ひとりの希望や介護の必要な程度や状況に
応じて、訪問介護やショートステイを組み合わせて24時間、365日、介
護サービスをするものです。

しかし訪問介護の時間はせいぜい1時間程度です。無償の家庭介護に大部分
を委ねているために、介護する家族の負担は並大抵のものではありません。
よほどにうまく介護サービスを組み込んでも仕事を両立させることは至難の
技なのです。

さらに、有料老人ホームに入所できる人は、入居費用が高額なために、ある
程度の財産がないと入れません。ほとんどの人は、自宅を処分して用立てて
高額な一時入居資金を工面しています。

子どもがいなくて財産を残す必要のない人は、早い入所決断が出来ます。又、
子どもが独立して家庭を持ち、子どもと同居していない人も決断は容易です。

手持ち財産で高額な一時入居金を支払い、年金で月額使用料を賄って、有料
老人ホームに入所できる人は、選ばれたほんの一握りの幸せな人と言わざる
を得ません。国民年金だけの収入では月額使用料を払うこともできないので
す。

多くの方は有料老人ホームに入所できずに、家庭介護で不衛生な環境や偏っ
た食事、社会から隔絶された生活をしています。又、周りの家族も心身共に
へとへとに疲れ果てた生活を送っています。有料老人ホームに入所できるか
できないかで老人は二極化しています。不幸な老人は不幸な家族も生みます。

不幸な老人とならないように、老いたら有料老人ホームに入居できるように、
若い内から計画的に入居資金を積み立てて入居できる目途を付けなければな
りません。今後は「終の住みか保険」といったものまで出来るような時代に
なるかもしれません。

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