有料老人ホーム見学のポイントは、未来の自分に会いに行くという視点から

入居する有料老人ホームを決めるには、複数のホームを見学して比較検討が必
要。入居しなければならない事情ができてから見学をするより、余裕のある段
階での見学をお勧めします。

出来れば一人ではなく、ご家族と見学して、後で見聞きしたことの情報を話し
合い意見を聞くべきです。一人より二人以上の方が色々な角度から見ることが
でき、気付かないところも気付いてくれます。

長い人生では、誰もが色々な転機を迎えます。学校、就職、結婚と大きな転機
の都度に重要な選択をします。どの有料老人ホームにするかの選択は、人生最
後のやり直しのきかない大きな選択。

子どもたちは核家族化して巣立ち、一緒に住むこともなく、老親を介護する余
裕もありません。

一方、国は特別養護老人ホームを主に要介護度3以上に限定的に運営していく
方針を打ち出しています。特別養護老人ホームへの現在の入所者は、42万人
であり、要介護度3以上の213万人もいる人たちの中でたったの5分の1。

要介護度3以上になっても、特別養護老人ホームへ移ることは狭き門となって
います。

特別養護老人ホームに入所できないとなれば、益々有料老人ホームの役割は増
えてきます。この背景から中重度者の介護をする介護付きの有料老人ホームは
増え続けていきます。

ところが有料老人ホームの運営は千差万別で、サービス内容も多岐にわたり、
どこが優れていてどこが不足しているのか、介護が必要になった時に、我慢で
きる限界なのかそうでないのかを見極めることが必要になってきます。

消費生活センターに、毎年多くの苦情やトラブルが寄せられる業界であること
を常に頭に入れて見学することです。

有料老人ホームでの曖昧な表示や美辞麗句を鵜呑みにして、後日、トラブルと
なることが多々あります。入居者にとって心豊かな老後を送れる場所なのか、
ご家族にとっては安心して生活介護を任せられる場所なのかを見抜くことが必
要。

また、見学は一度だけでなく、二度三度と納得いくまで足を運ぶことが必要。

見学の目的は、サービス内容、価格の確認と、サービスの質の確認です。特に
認知症が進んで重症化した未来を想定して、介護の実際の状況を見ることが必
要です。

また、有料老人ホームの場合には、高額な入居一時金と毎月の利用料がかかり
ます。将来に年金収入が減ることはあっても増えることはありません。経費は
思わぬ出費があるかもしれません。入居者の資産と年金収入で、重度の介護状
態となった時にでも生活が維持できなければなりません。

事前にチェック項目を書き出してチェック漏れが無いようにすることが必要で
す。有料老人ホーム側の説明だけでなく、受け取る資料はトラブルになった時
に極めて重要なものになります。

洩れなくもらって後で詳細に見返すことが必要で、特に契約に関する入居契約
書、重要事項説明書、管理規定は重要です。

また、介護付有料老人ホームの場合には、特定施設入所者生活介護利用契約書
ももらっておく必要があります。さらに、いくら素敵な有料老人ホームであっ
ても、将来に経営が成り立たなくなって破産するところは避けなければなりま
せん。有料老人ホームの決算書等の経営資料もしっかり確認することが必要。

そして、最も見学の祭に見ておくべき決定的に重要なことがあります。それは
入居者の服装や生活ぶりです。実際に入居した自分の姿がそこにあります。

入居者の髪は乱れていないか、顔の表情はどうか等と、それとなくしっかり見
ることがポイントです。そこには、スタッフの説明とパンフレットに記載され
る安全・安心・快適などの言葉では見えない将来の自分の姿が映し出されてい
るはずなのです。

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