快適な条件を完全にクリアできる有料老人ホームは存在しないという現実

有料老人ホームでの生活は、ホーム内で一日中過ごすことが多いので、快適に
過ごせるかどうかがポイントです。そのために入居前には、ショートステイと
して短期間の入所体験ができます。

のんびり一人で過ごす個室の状態、親しい人と少人数で会話できる談話室はあ
ちらこちらにたくさんあった方がいいし、運動も出来るリハビリ室、読書がで
きる図書室も欲しい。

ホーム周辺の眺望のいい散歩道、木々に囲まれ小鳥がさえずり、自然環境に恵
まれた周囲の環境もできるだけ見てみることです。

美味しく食事できる食堂は、小さな食堂が複数あったり植木などで間仕切りが
あった方が落ち着きます。健康な入居者の食堂と、要介護者の食堂とは区別さ
れていた方がベターです。認知症の人が騒いでいたり、体調の悪い人が食事を
もどしている隣では食欲が失せてしまいます。

個室だけでなく、建物の造りも重要です。壁が薄いと隣の部屋の物音やトイレ
を流す音が気になったりします。部屋が南側に面していて暖かく穏やかな日差
しが入ってくるかも重要。廊下は車椅子同士でもすれ違いできるような充分な
広さが欲しい。照明は間接照明の柔らかい照明の方が気持ちが和らぎます。

また、有料老人ホームには、要介護度が異なる人が入居しています。年齢差や
長年過ごしてきた環境は異なっています。色々な境遇や経験した職業も異なっ
ています。入居者の人柄も色々な人がいます。

気の合う人ばかりでなく、どうしても気の合わない人は必ずいます。静かに過
ごす人、大きな声で話す人、感情的な人、自慢話の多い人、おせっかい過ぎる
人、入居している全ての人が快適に生活できるようになるには、入居者同士が
お互いのプライベート空間を尊重し、思いやりや譲り合いといった気持ちも必
要です。

入居者同士ではお互いの個室への訪問はしないといったルール作りも必要。

人間にも縄張りといった感情があります。我ままで自分の主張ばかりする人や、
自分のプライベート空間にズケズケと入り込む人を避けたい気持ちにもなるも
の。

既存の規則を無視して、自分に合うようにローカルルールを勝手に作って、他
の人に要求する人もいます。

このように、お互いのプライベート空間を尊重しながらも毎日顔を合わせる共
同生活を続けなければならない難しさがあります。自分を押し殺す謙虚な姿勢
ばかりでも息が詰まりそうです。適当な開放空間や発散できるところが必要。

快適な条件を完全にクリアできる有料老人ホームは無いかもしれません。しか
し、集団生活のマイナス面ばかりが目につくと住んでいても面白くはありませ
ん。我慢できるところは我慢しなければなりません。

多少は不便なところがあっても、中で働いている看護士さんが親切で快活で前
向きさがあれば、起こり得る困難を乗り越えられるかもしれないため、一番の
評価基準とすべきかもしれません。

体が思うように動かず、車椅子に乗った介護状態でも、日常生活を快適に過ご
せるところが有料老人ホーム。有料老人ホームの様々なサービスをうまく利用
して日常生活が成り立つと実感できれば、集団生活の煩わしさが気にならなく
なるでしょう。

そのためには、体験入所をお勧めします。体験入所をすれば、ホームの空気や
物音、臭い、住んでいる人々の息遣いなども分かります。これから過ごすこと
になるホームでの日常生活をイメージできると思います。

もし人間関係のトラブルがあれば、他の人居者が巻き込まれている状況やホー
ムの職員の対応が垣間見えると思います。トラブルもこの程度なら日常茶飯事
にあって当然、住めば都と思えるなら入居し続けられます。

最も重要なことは、体験して入居生活が続けられるか、納得できるかを入居者
自身の目で見で聞いて判断することでしょう。

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