介護サービスの質は生活の質につながるもの

介護保険は西暦2000年から開始され、10数年経ちましたが、まだ
まだ世間の認知度は低いと思われます。多くの人が介護が必要になるま
では自分(もしくは自分の親)に介護が必要になるとは考えていないか
らです。80歳や90歳のお年寄りが身体が弱り、はじめて介護認定の
申請をする段階になって「自分が介護を受けることになるとは思わなか
った」というくらいです(これはけっこうよくある話)。

介護保険は生命保険や損害保険などとは違い、現金は給付されません。
介護サービスを利用した場合の総額にあたる9割を介護保険が負担して
くれるのですが、その9割分はサービス事業所が直接保険者(市町村)
から受け取ります。利用者が支払うのは1割負担分です。現金の補助を
受けているように見えますが、実際に現金を受け取っているわけではあ
りませんので、こういった形の給付を「現物給付」と言います。

介護保険サービスは大きく自宅で生活するための「在宅サービス」と、
施設に入所して介護を受ける「入所サービス」に分けられます。そして
その両方の性格を有した「地域密着型サービス」というものがあります。
これは2005年の介護保険法の改正で新たに付け加えられた制度です。

在宅サービスの種類はかなり豊富に用意されているといってもいいでし
ょう。日本以外にも介護保険をもつ国はありますが、日本ほど種類が豊
富で多くの要介護(支援)者をカバーしている国はないと思われます。
といいつつ、要介護(支援)認定を受けた人がすべての介護保険サービ
スを受けられるわけではありません。

たとえば「入所サービス」は、要介護認定を受けている人でないと利用
できません。また「在宅サービス」でも要介護度が低い場合(要支援1
・2と要介護1の人)は福祉用具のレンタルに制限があったりします。
地域密着型サービスは「グループホーム」、「小規模多機能型介護施設」
などがあり、こちらは事業所と自分の住所が同一市町村にないと利用す
ることができません。

在宅サービスを受けるときには、ケアマネージャーが適切なサービスを
提案してくれます。しかしケアマネも万能ではありません。介護が必要
になればなるほど、自分や家族の生活の質が介護サービスで決まるとい
っても言い過ぎではありません。介護保険は年々複雑さを増しています
が、できるだけ自分自身で調べることも必要です。

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