入院に必要なものが分からないときは、まず水回りのものから

病院にかかったことがない健康自慢の人でも、高齢になると次々と病気
が出てきます。また高齢者の入院で多いものは、転倒したための骨折。
一番多い骨折個所は、大腿骨頚部と呼ばれる部分で、これは入院治療が
必要になります。

若い人には環境の変化に対応できる十分な予備力があります。予備力と
は、その人が潜在的に持っている生理的能力のことで、高齢になると、
この予備力が減少します。

要介護老人は増えていますが、それでも介護を要しない高齢者のほうが
多く、彼らは体力が衰えたとはいえ、普通に日常生活を過ごしているよ
うに見えます。しかし、環境の変化への適応力は弱くなっており、病気
などで肉体に負担がかかり、また入院などの環境の変化で精神に負担が
かかると、そこから回復するのに時間がかかります。あるいは元気だっ
た頃の肉体、精神のレベルまで戻れないことも珍しくはありません。

さて、いざ入院ということになると、何が必要かがわからず、慌てるも
のです。入院に必要なものはまず水回りからそろえるのが鉄則。歯ブラ
シ、コップ、寝間着、下着、タオル、ティッシュ、室内靴程度も必要に
なります。

入院が緊急のときは余裕のないときもあります。歯ブラシなどは病院や
近くのお店でも買えるものですが、下着程度は持っていきたいところ。
あと最低限必要になってくるものは医療保険証、老人保健医療受給者証
(75歳以上)などの保険証類、診察券となります。入院申し込みなど
の書類は(病院によりますが)あとで提出してもかまいません。

国は医療費を抑えるために、入院日数を削減するべく強い圧力をかけて
います。病状により入院日数は変化しますが、家族が考えているよりも
ずいぶん早く退院を言い渡されると考えておいたほうがよいでしょう。

問題は自宅で生活できる心身状態に戻らないままに退院を促されること
です。そういった段階で介護のことを考えても、あまり良い考えは浮か
ばないものです。高齢になれば本人はもとより、家族も早めに介護につ
いての備えをしておくべきということでしょう。

関連記事

ページ上部へ戻る