ケアプランを作るのはケアマネだけに任せておいていいの?

ケアプランの制度上の役割は、どんな種類の介護サービスをどのくらい
の時間、頻度で利用するかを証明する書類に記載されています。これが
介護保険を使う場合の必須の書類になります。要支援と要介護者では、
ケアプランの書式やサービスの体系も違いますが、基本的な目的は同じ。

ケアプランとは病院の治療計画とは違います。病院の場合は治療する医
療者側が提示する治療の方法が記載され、そこに患者が関わることは実
質的に皆無な状況。しかし、ケアプランというのは生活そのものを支援
する計画書ですから、生活者であるお年寄り本人や、その家族の考え方
や意見を組み入れる必要があります。

生活というのは一人として同じものはありません。医療の場合、一つの
疾患について治療基準が定められているものが多く、対応方法の幅は意
外にも狭いもの。対して、介護はサービスの種類が多いことに加え、本
人の趣味・嗜好、苦手なこと、優先順位などの生活(人生)における価
値観によってサービスの種類を組み、かつサービス内容まで考える必要
があるのです。

例えば、自分の力で自宅で入浴ができなくなった人の入浴を考えるとき。
一番簡単なのはデイサービスなどで入浴をすること。しかし、大勢の前
で裸になることに抵抗がある人もいます。そこで、自宅で入りたいとい
う希望があれば、ホームヘルパーを自宅まで派遣してもらい、入浴の介
護を受ける方法もあります。

また、他人に介護をされたくないということであれば(こういう方は身
体機能がある程度高い人に限られますが)、浴室の住宅改修や福祉用具
の購入を行い、一人でも入れる環境を作るというというケアプランも作
れます。

入浴というそのものを満たすだけなら、どんなサービスでもよいのです
が、本人の価値観を無視したケアプランは、けっきょくなんのためのプ
ロのケアかという疑問が残ります。

介護保険で希望していることがなんでもできるわけではありませんが、
本人はもとより、本人のことを理解している家族が、自分たちの生活す
る上で大切にしたいことをケアマネージャーに伝えることはとても重要。

なお、現在ケアマネージャーにケアプランを作ってもらう費用は介護保
険から10割出ており、利用者側の負担はありません。

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